樹皮・バークの炭化は有効な処理方法

製材工場、チップ工場、合板工場などで発生する「樹皮(バーク)」は、処理に困る廃棄物の一つです。
バークは含水率が高いため燃料としての利用が難しく、保管にも多大なスペースを要することから、多くの事業者が処理に苦慮しています。
そのまま廃棄すれば「産業廃棄物」として高額な処理コストがかかるため、コスト削減と有効活用を両立できる新しい処理方法が模索されています。

これら課題の抜本的な解決策として、「バークの炭化(炭にする技術)」が注目されています。
炭化処理を行う最大のメリットは、「廃棄物コストの有価物化」と「劇的な減容化」の同時実現です。

樹皮・バークの炭化の有用性

樹皮・バークの炭化は、その期待できる効果からも有用性があります。以下の観点で、その有用性を解説していきます。

土壌改良剤としての活用可能性が高い

一般的な木材と比較して、樹皮・バークには土壌改良剤としての活用有用性が高いです。例えば、多孔質であるという点から、土壌の保水性と通気性の両方を高める効果が強いこと。ミネラルが豊富であることから土壌へのミネラル供給力が高いということが挙げられます。

直接撒くことによる生育環境への悪影響をなくす

樹皮・バークをそのまま土壌に撒いて肥料用途で使っているケースも見られますが、これのやりすぎは土壌の窒素飢餓へとつながり生育環境を阻害することになります。炭化することで、その窒素飢餓を防ぐことができ、土壌改良を実現することで植物の生育環境を守ります。

バイオコークスや混焼発電燃料としての活用

樹皮(バーク)は木材の幹の炭化に比べて炭素が残りやすいという性質を持っています。これは、樹皮に含まれる成分の炭素密度が高い為、炭として残りやすいことを示しています。

樹皮(バーク)の炭化を事業化するうえでのポイント

調達方法

他のものと同じですが、いかに樹皮をコストを掛けずに集めるかがポイントになります。廃棄物処理コスト削減というメリットがある反面、運搬などでコストをかけてしまっては意味がありません。オンサイトでの事業化が理想です。

エネルギー源の確保

樹皮(バーク)の炭化にあたっては、「可燃性ガス」を回収というてのも一つの大きなポイントになります。
また、バークは含水率が高いことから予備乾燥させるための熱源をどのように確保するかも重要なポイントになります。

販売の展開方法

樹皮(バーク)の炭化物については燃料としての活用方法の他に、土壌改良剤としての活用方法も期待されます。

樹皮(バーク)炭化装置の設計上のポイント

乾燥装置による事前乾燥

炭化装置に入れる前に、乾燥機を用いて樹皮(バーク)の含水率を一度下げる工程を設定しています。乾燥という点においては、炭化装置よりも乾燥機の方が効率的に乾燥させることができます。
最初に乾燥させることで、あとの炭化工程に要する時間とエネルギーを抑えることができ、トータルで合理的な製造ラインになります。

自燃式・外燃式の炭化炉の活用

過熱蒸気式のような圧力を加えない一般的な方法での炭化も可能です。高品質なバイオ炭の製造が実現しますが、一方で事前の乾燥をしっかりとしなければならないという制約も付きます。広い敷地で、天日乾燥を行うスペースが確保できることが事業成立のポイントになります。

過熱蒸気による短時間炭化

予め乾燥させた樹皮(バーク)であれば過熱蒸気で炭化させる方が合理的です。過熱蒸気の特性である高い伝熱速度によるさらなる乾燥。そのまま無酸素状態で熱を加えることにより熱分解を促し、炭化を促進させます。

他にも多数の事例をご紹介しています、
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