バイオ炭製造事例 Biochar production examples

木質ペレットの炭化事例

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お客様の課題とご要望

私たちは、木質ペレットの燃料製造を行っています。これまで、燃料としての性能を高めるために様々な方法を模索してきましたが、大きな課題となっていたのが「保管性」と「エネルギー効率」の両立でした。

木質ペレットは、炭化度を高めるほど単位重量あたりの発熱量は向上します。しかし、完全な炭化物にするためには、それ相応のエネルギーを投入する必要があり、製造コストの増大というジレンマを抱えていました。私たちの目的は、あくまで燃料としての安定供給であり、過剰な高性能化は求めていませんでした。

最も重要視していたのは、長期保管に耐えうる状態にすること。木質ペレットは湿気に弱く、保管状態が悪いと劣化し、燃料としての価値が著しく低下してしまいます。この保管性を高めるために炭化は有効ですが、どこまで炭化を進めるべきか、その最適なバランス点を見つけることができずにいました。

そんな時、含水率や炭化度を任意にコントロールできるという貴社の炭化装置を知りました。私たちの課題は、完全な炭化ではなく、保管性が担保できるギリギリのライン、いわば「半炭化」状態を作り出すことでした。

早速テストを依頼し、様々な条件で炭化度を調整してもらったところ、まさに理想的な状態のペレットを作り出すことに成功しました。投入エネルギーを最小限に抑えつつ、長期保管にも十分耐えうる状態。まさに、私たちが求めていた「ちょうどいい」炭化でした。

この装置のおかげで、私たちはエネルギー効率と製造コストの最適なバランスを見出すことができました。これは、燃料の安定供給と事業の収益性向上に大きく貢献しています。過剰な性能を追い求めるのではなく、目的に合わせた最適な状態を作り出す。その重要性を、この炭化装置が教えてくれました。