IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、気候変動に関する科学的知見を評価し、定期的に報告書を発信している政府間組織です。これらの報告書は、さまざまな気候変動シナリオの基礎資料として活用されています。

その中の「2019年改良IPCCガイドライン」では、「バイオ炭による有機炭素蓄積量」という項目が設けられ、バイオ炭の製造方法の定義や、炭素貯蔵量を測定するための考え方が示されています。さらに、IPCC 1.5℃特別報告書のQ&A集には、植物をバイオ炭に変換し、土壌に埋設することで、数十年から数世紀にわたり炭素を大気から隔離して保管できることが記載されています。 このように、バイオ炭は国際的にも認められた炭素貯蔵技術の一つであると言えます。